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アスベスト先進国を訪ねて(アメリカ、ドイツ)

アメリカ編


2005年8月、米国におけるアスベスト対策状況の確認及び今後の技術動向に関する情報収集を行うため、米国環境保護局(EPA: Environmental Protection Agency)を訪問いたしました。

EPA Regional Abatement CoordinatorのJames M. Bryson 氏(写真中央)と直接お会いし、米国におけるアスベストの最新事情をお聞きしました。
日本の民間企業としては、初めての入局とのことでした。


米国環境保護局の James M. Bryson 氏と撮影

 

環境保護局オフィスビル

今回の訪問は米軍工事でアスベストの工事を行なった時にその工事の重要性を垣間見たからです。
米軍工事でまず驚いたのはそのアスベストの危険性であった。

まだ日本では「クボタショック」のアスベスト問題は起きていなかった。
しかし、いずれ日本でもその危険性の影が忍び寄るのも時間の問題だと思い、当社はこのアスベスト事業を行える準備をしていました。


 

米軍の関係もありアスベストに関して全てを熟知していた米国環境保護局に赴いた次第です。
合計3回訪問して色々と意見交換をさせて頂きました。

アメリカは先進国でありながらその反面、アスベスト被害による訴訟も多くあり賠償金額も莫大であり多くのアスベスト関連の大企業が倒産に至っている。

すべての問題は解決されずアスベストの他鉛、ラドンなどの他の有害物質も出てきており市民が環境問題に敏感になっていると聞かされました。


Brysonさんとブランチ?

ドイツ編


今までは、アメリカを中心にアスベスト調査をしてきたが今回は、アスベスト処理の先進国でもあるヨーロッパ圏におけるドイツのバイエルン環境局を訪問してアスベストのドイツにおける現状と処理の方法等について聞き取り調査を行なった。

ヨーロッパ圏内でもなぜドイツかというとドイツはナチス時代からアスベストの危険性を熟知しておりその対策も行われていると言う事だったので今回の訪問に至った。


 

その後打合せの会議室に案内されドイツのアスベストの現況から話してくれた。
官庁の建物で撤去が終わっていないのは2件だけだと説明をしてくれた。
ベルリンの国会議事堂とパラストグリックという建物の2箇所であると言う事。
それから問題の処理の仕方であるが、吹き付け材やアスベストを含む固形材を含む全てをBIG BACSという袋の中でコンクリートと混ぜ合わせコンクリート固化をして埋設じゃなく地上において上から土を被せているとの事であった。


 

全面使用禁止は1993年と早く、この点においてはアメリカも日本も後手に回った事は明らかである。

又現在日本では補助金等の支援があり今後の展開では撤去費まで政府は視野に入れているというと、ここドイツでは一切政府は補助金みたいなものは出しておらず、そういった補助制度があるだけでも驚いていた。
この点では日本は評価できると思った。





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